農人のススメ

2016年06月11日

Term1 農家さんを尋ねて

 

 

今回は、彦根市鳥居本でいろんな種類の野菜・山菜を育ててらっしゃる小山さんを尋ねました。

 

○育てている野菜について

小山さんは、スイスチャード、サニーレタス、しょうが、ヤーコン、ハーブ、じゃがいも、赤じそ、そら豆、ふき、さつまいも、にんにく、カボチャ、カブ、タラ、椎茸、タケノコ……などたくさんの種類の野菜・山菜を育てていらっしゃいます。タケノコに近いマコモダケという珍しい野菜も作ってらっしゃいます。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

○工夫している点など ―減農薬のために―

土作りをとても大事にしていて、鶏ふんや牛糞を入れることで肥料を少なくする工夫をしています。出来るだけ農薬は使わないようにするために、畑には生ごみをボカシで処理して出来る活性液を撒いたりそれを絞り切った生ごみを土に埋めたりして、ごみを出さない為の工夫をしています。米作りにはEM菌で作ったぼかしをつかうくふうをしています。EM菌のぼかしは施肥が手作業等大変なことも多く、収量が安定していないそうです。それでも、「おいしい」、「小山さんのところのお米がいい」という言葉をかけてもらえるのが励みになっているそうです。

 

また、先程紹介したマコモダケなどあまりお店でみられない珍しい野菜をいくつか育てていて、売れにくいそうです。そのため、食べ方等を書いておくなど工夫をして買ってもらえるようにしているそうです。

 

 

○農業をとりまく環境 ―獣害と耕作放棄地―

鳥居本の地域では獣害の被害が深刻になっています。そのため、猿、鹿、イノシシ、ハクビシンなどが好んで食べる作物を作ることが難しくなっています。鳥居本で山菜づくりが取り組まれているきっかけは、山菜を作れば獣害の被害が少ないと考えられていたからだそうです。それでも被害は深刻で、獣害から逃れるため家畑から別の場所へ移動する人や被害によって農業を続ける意欲が失われてしまい、農業をやめる人が増えているそうです。それに伴って、耕作放棄地も増加してしまっています。

 

小山さんの畑も獣害の被害を受けており、電気柵などの対策をしています。それでも電気柵を越えてイノシシ、シカが畑を荒らすことがあるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○取材を終えて

今回初めてEM菌を使った野菜作りを見学させていただきました。お話を聞くまでEM菌についてあまり詳しくなかったのですが、野菜の害虫予防にもEM菌の活性液が役立っていると聞き、EM菌は多くの可能性を持っているのかもしれないと思いました。人が食べるものに農薬をできるだけ使いたくない、という想いで試行錯誤しているという小山さん。生ゴミ等身近な資源を利用した堆肥作りに取り組んでいる様子を説明してくださるなど、良いものを作ることへのこだわりを感じました。

また、お話を聞く中で一番深刻だと感じたのは獣害被害です。授業で獣害の話を聞くことはたくさんありましたが、電気柵に覆われた田畑は思った以上に衝撃的でした。外からではなく、内から物事をみることができ、貴重な体験をさせていただきました。(田出)

 

小山さんの元を訪問して1番驚いたことは、育てている田畑の広さと獣害についてのお話でした。一つの畑でも管理が大変であるのに、見渡しきれないほどの田畑に加えて家畑や他の土地にも畑をもっているというお話を聞いた時は、農業はそれだけ広い土地でも一人でできるものなのだということを知りました。

また、獣害により様々な問題が起きることが地産地消の作物の減少にも繋がっていることに衝撃を受けました。農業従事者が増え、地産地消のものを買う消費者が増えれば地産地消が広まるとそれまで私は考えていましたが、ものごとはそう単純でないことをその時実感しました。小山さんは農業を長年やられていますが、そんな小山さんでもまだまだ学ぶことが多く、大学にも通って勉強されていたことに農業の奥深さを感じました。(鹿間)

 

取材当日は、メンバーは小山さんの紹介を受けながら小山さんの畑とその周辺を移動しました。そこで、人の手が入らなくなった農地を見せていただいたのですが、農地だったことがわからないくらい草が繁茂した荒れ放題の土地になっていました。人の手が入らなくなってさほど年がたってもおらず、短期間でこんなに荒れてしまうのに驚きました。

今回の取材で様々な種類の農作物を育てていくことや農薬を減らす工夫について教えていただいて、小山さんがおっしゃっていた「土づくり」は「健全な土地づくり」につながっているのかな、と勝手ながらに思いました。土づくりから農作物づくりに取り組んで土地をつくる・守っていく農家さんの偉大さに改めて気づかされました。(長谷)

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