Term47 NPO法人 百菜劇場

有機栽培農業を続ける

NPO法人百菜劇場 廣部里美さん

レポーター 滋賀県立大学グリーンコンシューマーサークル 長谷美智留

 

今回は、NPO法人百菜劇場さんの廣部里美さんに話を伺いました。

廣部さんは四年間不動産開発の仕事に携わった後に、職場の上司の誘いがきっかけで農業をはじめました。

 

●仕事内容について

百菜劇場の農場は、1haほどで近江八幡市北之庄沢のほとりにあります。農場で廣部さんは米やレンコン、トマト、ピーマン、かぼちゃなど様々な作物を有機栽培で育てています。直接畑に来て買いに来る人もいるそうですが、ネットでの個人向け販売や八百屋への販売を行っているそうです。滋賀、京都、大阪といった近畿以外の東京からも注文が来ることもあり、一定額の野菜を詰めた商品が人気だそうです。

廣部さんは個人の仕事として有機栽培の農作物を作る一方で、百菜劇場の一員として農業体験活動を行っています。親子連れや女性の方など幅広い参加者がいらっしゃるそうです。

 

●農業をおこなっていくうえでの苦労

有機農業のため形が整いにくいことや様々な作物を育てていて収量が少ないという問題があるそうです。そのため飲食店への卸は難しく、現在はほとんど行っていません。

そのような中で、様々な作物を作ることに挑戦しているそうです。育てることに失敗した作物もあるそうですが、土地に合う作物と合わない作物が次第にわかっていきました。

地元の農業を営む先輩方から信頼を得るまでに時間がかかったそうです。しかし、今では打ち解けて、先輩方から教えを乞うこともあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●農業を続ける

農業を続けることは楽ではないそうです。農業だけでは生計が立てることが難しい人が多く、他の仕事をしながら農業をしています。廣部さんも同様の悩みを持っているそうです。それでも農業が自分の生き方にあっているから続けられるとおっしゃっていました。また、農業を続けるには「土地を守る」ことが重要だそうです。安定した営農のため、適切な収量が得られるように最低限の農薬を使うことについては理解する必要があるが、必要以上に農薬を使えば土地は汚染されていきます。農業をする立場として、土地を守ることを考えることは必要だとおっしゃっていました。

 

●地産地消について

私たちが地産地消活動を進めていると話をすると、地産地消に対する意見をおっしゃってくださいました。地元の生産者だから安全・安心というわけではない、地産地消だけを売りにするのではなく、消費者が生産者を理解できる情報を提供する必要があるといった意見をいただきました。

 

●取材を終えて

地消地消や有機栽培が地元や農地に優しいと思っていましたが、地消地消はいくら農薬を使ったとしても、「地消地消」と売ることが可能であり、また、小さい規模からはじめる新規就農者は、有機栽培であることを付加価値とすることが多い。確かに少し考えれば、解ることかもしれませんが、実際に行って聞いたから知り、やっぱり、行ってみないと始まらないと思いました。

自分の仕事を「自分の生き方に合っている」とおっしゃっていたのが印象的でした。取材後にインゲンを植えるお手伝いしましたが、きつかったです。作業の大変さを、身を持って理解しました。地産地消についての意見を伺って、これからは活動を進める際に消費者に生産者のこだわりを伝えていく必要があると思いました。(長谷)

 

下の写真に写っているのは、植えるお手伝いをしたインゲンです。

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